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ホミン小説

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Breeding Poison 25

ホテル内 スイートルームフロア

エレベーターを降りると俺はチャンミナの待つ部屋へと向かった。
途中車椅子に乗る男性とすれ違う。
男性は、あっという顔で俺を見た。
知っているのか?俺の事を・・・
スイートに泊まる様な客だ。芸能人に会う事など珍しくもないだろう・・・
そう思い俺は軽く会釈をし、部屋へと急いだ


「ユノっ!」
部屋に戻るなり、チャンミナは子猫がじゃれるように俺にまとわり付いてきた

「なんだ?ずいぶんご機嫌だな?そんなに楽しかった?」
「うん、すっごく楽しくてね。クジラの肉も初めてだったけど意外と美味しくて、お酒も美味しかった」
チャンミナは大きな目をキラキラさせて答えた

「お店のママさんは美人だった?」
「あはは、ヤキモチ?」
「いや、チャンミナは美人が好きだろ?」
「それは表向き。一番はユノに決まってるでしょ?」
今日のチャンミナはいつもに比べて甘え上手だ。

「ね・・・一緒にシャワー浴びよっ!」
「え?だめだよ。その気になっちゃう」
「いいじゃん、ねぇ・・・一緒に・・・・」
上目遣いで誘うチャンミナ。

何だ・・・?
次の日にステージがある日はしない約束だ。しかも明日はドーム。
アリーナよりも何倍もの体力が必要だ。

「だーめ。明日はかなり体力がいるから、今日は別々にシャワーを浴びて寝るよ」
子供を諭すように、俺はチャンミナをバスルームに追いやった。

チャンミナは不服そうにバスルームへ向かう。
往生際が悪いように時折シャワールームから俺を誘う声が聞こえるが、
今の俺にそんな気は無く、謎に包まれたユンミナの正体の方が気になっていた。

チャンミナがバスルームから出てくると、交代で俺はシャワーを浴び
、バスローブを纏ったままベッドルームへ向かった
するとチャンミナは、待ってましたとばかり再び俺にまとわり付いて来た。

「だめだって言ったろ?」
「今日は我慢できないんだもん」
「聞き訳がない子だ・・・」
「だって・・・ユノが好き過ぎてたまらないんだもん・・・」
「でも今夜と明日はダメだよ」

何度ねだっても俺がイエスと言わないので、やがてチャンミンは諦めてくるりと背を向け、寝息を立て始めた。
聞きなれた寝息を聞きながら、俺もやがて深い眠りについた




6月18日 京セラドーム

親父達がドーム入りする前に僕とヨンスさん、そして6人のタイムポリスは集合した。
僕は遂にキム・ジングがここ大阪にいる事を話した。
そしてそれ以上の情報が依然として得られていない事も・・・・

「一つ言えることは、ここ京セラドームにいる間は拉致とか出来ひんってことやな」
「そうね、こんなに大勢の中では騒ぎになるだけで何の得も無いわ」
「やはり移動の時が一番狙われやすいのかな」
「とにかく、警戒態勢を強め不審者を見かけたら徹底的に排除だ。みなさん、くれぐれも自身の安全を確保しつつ警備をお願いします」

僕達はそれぞれの持ち場に戻り、担当の仕事をこなしつつ、警戒網をさらに強化した


17時
メイク室で父さん達のメイクをしている間も傍で警備にあたる僕達

このツアーが始まった頃は、父さんが僕にヤキモチを焼いて鏡越しに睨まれたっけ・・・
でも今日は、疑惑の目を向けているのは親父の方のはずなのに、さすがプロだ。何事も無かった様に僕に接している。父さんの方も、親父に何か諭されたのか僕に向ける目線に棘は無い。

17時50分
「さあ、円陣を組みましょうかっ!」
親父の声に、ダンサーさん、バンドメンバーが集まる。
「いよいよ京セラドーム。ラストの公演場所となりました。ホントに、長かったツアーでしたが、あと一息、気の緩むことなく頑張りましょう。東方、東方、東方神起ファイト!」

17時55分
舞台下
親父はいつものように、ステージが無事終わるよう祈りを捧げている
やがてゆっくり顔を上げると、その美しい横顔に凛とした気品をたたえまっすぐステージを見上げていた。

18時
ステージの幕が上る
アリーナよりも更に真っ赤なレッド・オーシャン
天井に近い席まで埋め尽くされた赤い光は、親父達のパフォーマンスを称えるかのように、
波を打つ

「今日の2人、凄く綺麗だったよね」
モニターを見ながらミルが言った
「ホンマ、ここまで来ると疲れが肌に出てもおかしくないのに、広島の時に比べて肌のコンディションが良くなってる」

サナエが答えるとナツキとニャゴも答えた
「そうね。今日は血圧も心拍数も極めて平静を保ってた」
「ユノ君のマッサージをしたときも、今まで庇っていた左足の張りが見事に無くなっていたわ。左右のバランスが凄く良くなってる」
「お肌の調子と、血圧、心拍数は食事が関係あるんじゃない?」
マリは自慢げに答えた。

「とにかく今日の2人は最高のコンディションって事ね」
ミヤコが言うと、皆は頷いた。

物凄い熱気の中、普段あまり汗をかかない親父さえ序盤から汗が流れていた。
最初のVCRで、親父達はメッシュとゴールドの衣装に着替え、再びステージへ

タイムポリス達は、モニターを見ながら口々に今日の2人の事を話す

「今日は完璧だわ。あれだけ最初から飛ばしているのに、2人とも声の伸びが変わらない」
「それは私が作る特性ドリンクのおかげじゃない?」
「それに見て。今日のチャンミン君のダンス。物凄くキレキレ。あのユノ君にタイミング合わせてるもの」
「人間の力って凄いよね。集中力であそこまで変わるのか・・・」


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