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ムソク外伝 月の章 22

「何事ですかっ!?」

「ここはリンチェイの家か?」

「そうですが、夫が何か?」


気丈に答えるバイファに、兵士の一人が尋ねた

「皇帝より身柄を確保せよとの命が出ておる。リンチェイはどこだ」


「夫は、知人に会うために町へ行っております。」

「本当か?」

「はい。今日は戻らぬと申しておりました」



お願い・・・このまま帰って・・・

バイファはウォルを抱きしめながら心の中で叫んでいた


「一応調べさせてもらう」

兵士達は部屋の中に入り、あちらこちらを探し始めた。

そう広い家ではない

隠れる事が出来そうな場所は全て探し、バイファの言う通りリンチェイは居ないと確認した兵士達は引き上げようとした

その時・・・


「あれは?」

一人の兵士が部屋の隅に置かれた柳行李に気が付いた

上から寝具を積み上げさりげなく置いたつもりの柳行李


「あ・・・あれは私の着物が入っております」

一瞬の動揺を隠せないバイファ

それを兵士は見逃さなかった


「念のために調べさせてもらおう」









その時、ムソクは道に迷い、山の中で彷徨っていた

馬が進める道を外れ、獣道へと迷い込んでしまったムソクがやっと人の通る道へと戻れた時は、もう日もどっぷりと暮れていた。

早くウォルヤの元へ行かねば・・・

そう思い、再び馬に跨った時、ムソクの目に飛び込んできたもの・・・

それは麓に集る沢山の松明だった



あれは・・・

もしや・・・将軍の兵・・・?

まさか

間に合わなかったのか?





ムソクはぐっと唇を噛み締めた




いや・・・

あの5年前の状況でも、運はウォルヤに味方した

この目で確かめるまでは、私も決して諦めぬ

待っていろウォルヤ

すぐに迎えに参るぞ



ムソクは馬に鞭を入れると一気に道を駆け下りた











兵士の一人が、柳行李へと近付いて行く

ドクン・・・

ドクン・・・

ドクン・・・


バイファの心臓が大きく鼓動を繰り返す


兵士は積み重ねた寝具を丁寧に下ろし、やがて柳行李の蓋があらわになった






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