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ホミン小説

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Hide & Seek 27

「チャンミンっ!?昨日の人だよねっ!あの人と何したのっ!?僕には帰れって言ったのにっ!?答えてっ!ユノっ!」

「アイツはただの同僚だ。お前が思うような関係じゃ無い」

「じゃあ何で部屋に入れたの!?僕さえも入れてもらえないのにっ!」

「俺を送ってくれたんだよ。」

「ならすぐに帰るはずだよねっ!僕が部屋の前で待ってる間、中で何してたのっ!?まさか…寝たのっ!?」

あまりの剣幕に流石のユノも我慢の限界に達していた

「俺の言う事を信じないなら、それはそれで構わない。だがな、仮にチャンミンと寝たとしても、お前にとやかく言われる筋合いは無いっ!!」



ユノ…それってどういう意味…?

僕と貴方は、やっぱり体でしか繋がってなかったって事?

情報を買うために、僕を利用してたって事?



互いにスマホを握りしめたまま、暫く沈黙が続いた

そして、小さく「ごめんなさい…」と言う声が聞こえたと思うと、通話が切れた



「ユノさん…」

振り返るとそこにはチャンミンの姿があった

「どうかしたんですか?俺の名前が出てたみたいだけど」

最後まで聞こえてはいたが、チャンミンはあえて知らない振りをして訊ねた

「あ…いや…」

「もしかして、あのミニョクって子ですか?」

「ああ。お前の事勘違いしててな」

「彼、ユノさんの事を恋人って言ってましたけど…」

チャンミンの言葉に、ユノは一瞬たじろいだ

「あ…俺恋愛に関しては偏見ないんで」

澄んだ瞳は、その言葉に偽りが無い事を感じさせる

「愛の形にルールは無いと思ってます。同性であろうが異性であろうが、人を愛する心は変わらない」



特に男を好んでるわけじゃ無い

ただ、たまたまテウンもミニョクも男だっただけなんだ…

マイノリティである自分の趣向は、傍から見ればやはり異質の物として扱われる

だから、こんなにはっきりと認めてくれる人なんて、今までそうそういなかった


「でもユノさん、あの子は…」

そこまで言いかけて、チャンミンは口をつぐんだ

もし本当に恋人なら、せっかく開いた心を閉ざしてしまうかも知れない

すると、意外にもユノの方から聞いてきた

「昨日ミニョクは、外でずっと待ってたのか?」

「俺、ユノさんが眠りに落ちるまで、傍にいたんです。その後、食材を買いに出ようとしたら彼がいたんです」

「あいつに帰れって言ってから、どれ位経ってた?」

「部屋の片付けとかを済ませてからだから、1時間くらいは経ってたかな…」


その間、ずっと待ってたのか…

ユノは、部屋の前で膝を抱えながらひたすらドアが開くのを待ち続けたミニョクの姿を思い描いていた

アイツは本当に俺の事を一途に愛してくれていた

たが、今はその愛の重さを苦痛に感じる様になったユノだった


「ユノさん?」

「ん?ああ、すまん」

「あの子は貴方を愛しすぎてるんですね。思いが深い事が、より愛してると勘違いしてる。それが、時に相手に苦痛を感じさせているとも気づいてない。」

自分が今思っていた事を知っているかの様にチャンミンは話し出した

「僕が口を挟む立場じゃないけど、あの子じゃユノさんの心は癒せない…逆に苦しみだけが残る様な気がします」



何でそんな事を…

まるで自分の心を見透かしているようなチャンミンの言葉にユノは困惑していた

「生意気な事言ってすみません。でも、俺、昨日のユノさんを見てて、バディとして力になりたくて…」


そう言うチャンミンの瞳は、嘘偽りの無い事を物語っていた





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