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ムソク外伝 月の章 15

宮殿内の一室でムソクは目覚めた
その身体には、傷の手当をした後がある
背中に走る激痛が、先ほどの試合を思い出させていた



「具合はいかがですかな?」

現われたのは孫将軍だった
ムソクは慌てて身体を起こそうとした

「あ、どうかそのままで」

将軍は床から起き上がろうとしたムソクを制した


「見苦しいところを見せてしまいました」

「先ほどの、ムソク殿の戦いぶり、いかがされたかと気になって参りました」

流石に武術に秀でた将軍職
ムソクが攻撃もせずにただ応戦のみだった事に疑問を持ったようだ


「いえ・・・私の未熟さがこのような結果を招いてしまいました」

「貴方ほどの腕前の剣士がなぜ反撃に出なかったのです?」

「・・・・・・・」

「迷いが・・・生じましたか・・・?」



迷い・・・確かに私の心は乱れていた

居るはずのない弟がいきなり目の前に現われたのだから・・・



「先ほどの剣士ですが、この国の武官ですか?」

「いえ・・・それが、全くの無名の剣士でして」

「何処に住んでいるか分かりますか?」

「予選の時に、名前と住んでいる所は聞いておりますが、何か?」

「昔、離れ離れになった知人に良く似ておりました。もしや、その者かと・・・」

「何か訳がおありですか?」



言えぬ・・・

いくら心を許せる将軍とは言え、ウォルヤが起こした事は表向きには皇帝に反旗を翻したのも同じ事。もし本当にウォルヤであればその身を拘束されるであろう・・・


「分かれたまま、連絡が取れずにおりましたので。もし住んでいる所が分かれば、尋ねてみようかと」

「それはなりませぬ」

「えっ?」

「ムソク殿を切りつけた場所が背中だったので、命に別状は無かったようですが、傷は思いのほか大きなものでございました。今はまだ、ゆっくりと傷を治す事に専念されるがよい。いずれにしても4、5日もすれば仕官の為、今の住まいを引き払い宮殿での職務に付くでしょう。その時にでも尋ねてみればいかがですかな?」


そうだった・・・・その時にはっきりと分かるだろう

リンチェイと呼ばれた、あの青年が本当は誰なのかが・・・




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