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ムソク外伝 月の章 12

準決勝に進む4人が出揃った頃、ムソクはいつもと変わらず、黙々と剣を振るっていた。





「こちらでしたか・・・」

声を掛けたのは孫将軍だった

「間もなく準決勝が始まりますが、見に行かれないのですか?」

「はい。誰が相手でも、私はただ全力を尽くすのみでございます。それがどのような結果になろうとも、必ずや何か意味があるかと」

「お若いのに流石でございますな。若かりし頃のお父上と良く似てらっしゃる」

「父をご存知なのですか?」

「若い頃から存じあげております。先々代の朝鮮王が我が国に参られる時は、必ず同行されておられましたから」




異国の地で、父の事を知る人が居る

ただそれだけの事だったが、今のムソクにはとても頼もしく思えた

「もし、何かお困りのことがあれば、いつでもご相談下さい。間もなく陛下が試合場に参りますゆえ、私はこれで失礼させていただきます」

孫将軍はムソクに会釈をすると試合場へと去っていった

それからさほど時間が経たないうちに、ムソクは試合場へ呼ばれた

もう・・・?

まだ午後からの試合が始まって間もないはずだ・・・

二人の相手を一瞬で倒したということか?

相手にとっては不足はなさそうだな

ムソクの脳裏に皇帝の言った言葉が蘇る・・・



勝てば、この国に残らねばならぬ。負ければ朝鮮の名誉を守れぬ。

考えるのはやめよう

全てはこの剣が導くままに・・・

研ぎ澄まされた刀身は、決意を込めたムソクの心を映すかのごとく白く輝いていた




武術大会  決勝   



「なかなか凄腕の青年だな。きっとムソクを倒し、大陸一の武術家の名を欲しいままにするであろう」

「はい。しかしあのような剣士が我が国に埋もれていたとは・・・」


孫将軍は目の前で繰り広げられた試合に目を見張っていた

試合開始の旗が振り下ろされた瞬間、青年は目にも留まらぬ速さで相手の懐に入り込み、その細身の剣で武器を弾き飛ばし、相手の喉下に剣を突きつける。

一瞬の事で対戦相手も何が起こったかわからぬまま勝負が付いていた


甲冑にあの剣・・・

何処かの官職に付いている者なのか?

いや・・・あれほどの腕前ならばとっくに私の耳に入ってきているはず・・・

いったいあの青年は何者?

孫将軍が思いあぐねていた時、大きな歓声が上った・・・



そこに現われた一人の男

それは朝鮮一の剣士、カン・ムソクだった・・・










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