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ホミン小説

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Breeding Poison 最終話 前編

感動のうちにライブは終了した

チソンもヨンスさんも目を赤くしたまま言葉を発しなかった
口を開けば、この感動が全て流れ出てしまいそうだったから・・・

規制退場で、観客たちが全て退出したあと
僕達は楽屋へ向かった

二人はメイクを落とし、シャワーを浴びた後の濡れた髪を乾かしてもらっていた

「ユンミナっ!」
先に気づいたのは親父だった。
「君たちも打ち上げに行くだろ?そちらのチソン君とヨンス君も・・・」
「え?いいんですか?」
「もちろんだ。君たちも東方神起ファミリーの一員だからな」



僕達は宿泊ホテルの打ち上げ会場へと移動した

「皆さん、二ヶ月間本当にお疲れ様でした。今日は思いっきり飲んで食べて、最後の夜を楽しんでください」
親父の挨拶のあと乾杯をして、それぞれ食事を楽しみながらの歓談。

僕達は、一箇所に集まっていた6人のタイムポリス達の元へ・・・


「皆さん、今回は本当にお疲れ様でした」
「結局、何にも出来なかったけど」
「いえ、ユノさんが言っていたように皆さんが普段の東方神起の事をよく観察していたおかげで、異変に気づくことが出来たんです。本当にありがとうございました・・・」
「なんだか。これで終わりって少し寂しいわね」
「ホンマやな。毎回東方ファミリーとしてツアーに参加したいわ」
「うん、でも私たちはタイムポリス。任務が終われば2040年に戻らなきゃいけない」
「そうよね。2人があんまり素晴らしいから、ついつい残りたくなっちゃうけど、それは出来ない相談だものね」
口々に話す中、ミルさんが僕に聞いてきた

「ユンミン君はいつ帰るの?」
「僕は明日早朝帰ろうと思ってます」
「そっか・・・じゃあ、ここでお別れね」
「皆さんは?」
「この打ち上げが終われば、全員帰るわ・・・」

そこへ、2人がやってきた
「皆さん、今回はお疲れ様でした。そして、別件ではありがとう」
「うん、皆さんがいなかったら僕たちどうなってたか・・・」
そう言うと二人は、一人一人の手を握りハグをした

「お礼を言うのはこっちの方よ。毎回素晴らしいステージをありがとう。貴方達こそ、私たちスタッフの誇りよ」
「うん、今度は東方神起ペンとしてライブ見に来るから」

6人のポリス達全員に感謝の言葉を伝えたあと、父さんが僕に聞いてきた


「ユンミナはいつ帰っちゃうの?」
「僕は、明日早朝に・・・」
「じゃあ、今夜は僕たちの部屋に泊まらない?ね?もっとたくさん話がしたいよ」
「そうだね。今夜は僕たちの部屋に泊まるといい」
親父もそう言って頷く

「でも・・・」
「わかってるよ。今夜沢山話をしても、君が帰ったあとは俺たち何も覚えてないんだろ?」
僕はこくりと頷いた

「それでもいいんだ・・・今夜を過ぎると、もう6年後にしか君に会えないんだから・・・」
僕は流れ落ちそうになる涙を必死に堪えた。

「ユンミンさん。そうしてください」
「そうだな、ユンミン。今夜はユノさんたちとの思い出を作って未来へ戻ればいい。お前の記憶は消えないんだから・・・」










打ち上げが終わり、僕は2人の部屋に居た

「コーヒー飲む?」
父さんは僕と親父に聞いた
「うん、まだまだ起きていたいから濃い目のヤツを頼むよ」
親父はそう言うと、自分のバッグからタバコを取り出した

え?

「ふふ・・・ツアー終了後だけ、チャンミナは許してくれるんだ」
そう言うとタバコを1本取り出し、火を付けた

僕の時代では、父さんは絶対に許さないんだよ・・・
「もしかしたら、未来のチャンミナはタバコを許してくれないの?」
僕はニッコリと笑った

「ねえ、ユンミナ。未来の俺はどんな感じ?太ってる?ハゲてる?東方神起はまだライブやってる?」
矢継ぎ早に質問をしてくる親父

「ううん、二人共ハゲてないよ。フサフサだよ」
「良かった~~~っ」
煎れたてのコーヒーを運びながら、すかさず父さんが突っ込んできた
「で、ユノはデブ?」
「二人共ずっとダンスを続けてるから、今日のサムさんみたいに締まってる。父さんの方が時々食べ過ぎて慌ててウエイトコントロールしてる」
「あーはーはーっ!チャンミナらしい」
「なんだよ!ユノだってすぐ太るくせに・・・この前のリリイベの時も酷かったじゃん」
「俺は直ぐに戻せるからいいいのっ!」


ほら・・・また痴話喧嘩が始まった。
この時から、二人はずっとこうなんだね・・・
僕はニヤニヤしながら二人の様子を見ていた


「なぁに?未来でもこんな感じ?」
「うん、そうやって僕の前でつまんない喧嘩をしょっちゅうやってる」
「進歩がないなぁ・・・」
「でもね、謝るのはいつも親父なんだ。拗ねた父さんにごめんよ~チャンミナ~って」
「あはは、今も未来もカカア天下ってことか」
僕達は大爆笑した


すると、急に親父が真顔になった

「ね、ユンミナ、3人で写真撮ろう」
「え?だって・・・」
今写真をとっても、明日には二人しか写ってないのに・・・
「俺たちの間に入って写真撮ろうよ。たとえお前がそこから消えても、俺たちの記憶の中から消えても、俺は今3人で撮りたい」
「うん、そうだね。僕もユンミナと一緒に撮りたい」

二人の真剣な眼差しが僕に向けられた
明日になれば、何でこんなに間を開けて写真を撮ったんだろうって思うはずなのに・・・

「な?いいだろ?」

僕は「うん」と答えた

僕と父さんはベッドに腰掛ける。
親父がデジカメのタイマーをセットし、急いで僕の隣に腰掛けた


ジーーーーーーーッ  カシャッ!


シャッターが降りるとすぐさま親父はフロントに電話をした

「はい・・・え?できます?ありがとうございます!」
電話を切り、Vサインをする親父。
5分ほどで部屋のチャイムが鳴った

親父はデジカメを持ってドアの方へ

「はい!3枚です。お願いします」

「何?何?」
「今すぐプリントアウトしてくれるって!」

それから僕たちは色んな事を話した。

僕が自分の出生で悩み、タイムスリップして練習生時代の親父と会ったこと

その時、僕が東方神起の5人目のメンバーとしてスマン氏の目に止まり、父さんが5人目のメンバーになりそびれて、僕と父さんの歴史が変わり、存在自体が消滅しそうになったこと

消えそうになった僕を間一髪で親父が助けてくれたこと。

その時、未来では父さんの意識が戻らなくなって、二人で懸命に呼びもどした事

未来の親父はSMの社長兼アーティストで、憧れのマイケル・ジャクソンの様にソロでワールドツアーを行っている事。
未来の父さんは、俳優業と作詞作曲の仕事を手がけながら、社長である親父のサポートをしていること。

そして、東方神起は健在で、ワールドツアーを熟しながら、Bigeast達が待つ日本で毎年ライブツアーを行っていることを話した。


ベッドの上に体を横たえて、ニコニコしながら聞いていた親父だが、
流石にライブの疲れが出てきたのか、そのうちにスースーと寝息をたて始めた・・・・

「緊張続きのツアーの上に、あの事件だもんね」
父さんは、親父の体に羽根布団をかけて頭の下に枕を添えた


o0641048013001557646.jpg




ピンポーン

再び部屋のチャイムがなった

「出来たかな?」
父さんはニコッと笑うと、急いでドアの方へ向かい、間もなくデジカメと写真を手に戻ってきた


「ユノ!見て!サジン出来たよ!3人のサジンだよ!」

でも、親父はピクリともしないで、深い眠りに落ちている


o0654048013001557648.jpg


「ユノ・・・見てから寝れば良かったのにね」
父さんは寂しそうにそう言うと、ペンを取り出し、写真に何かを書き込んだ

「はいっ!」
そこには、「ユンミナっ!6年後に会おうねっ」と書かれている

父さん・・・・

僕はポロポロと大粒の涙を流した

明日になれば、何でこんなことを書いたのかも覚えていないよ・・・

でも、今のこの時を大切にしてくれてるんだね





「さ、そろそろ寝ようか・・・・」
そう言って父さんは親父と父さんの間に広めの隙間を作り、そこをポンポンと叩いた

ふたりの間に体を横たえ、僕は泣いた・・・
明日になれば、また未来で貴方達に会えるのに、次から次から涙が溢れ出てくる



父さんは小さな子供をあやすように、ゆっくりと僕の背中を
トン・・・トン・・・トン・・・と叩く

そうだ・・・
怖い夢を見た時や、親父にこっぴどく叱られた時
いつもこうやってくれたっけ・・・

懐かしさの中、僕もいつしか深い眠りに落ちていた


*画像お借りしました

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