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ホミン小説

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Breeding Poison 53

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ライトが消され、ステージ中央に「TREE」のロゴマークが映し出される
そして、会場を包み込むような真っ赤なライトが幻想的に浮かび上がったそれを照らし出す

あちらこちらから「東方神起」のコールが湧き起こる
もう声も出ないくらいの声援を送り続けた筈なのに
いったいどこから湧いてくるんだろう・・・・
その声は、更に強く、更に大きく場内に響き渡り、やがて一つの大きなコールへと変わっていく

いつもならステージ上には「東方神起」コールをまとめるフクチューさんのペンラがリズムを取るのだが、今日は複数のペンラがステージ上に現れた

「東方神起っ!」 「東方神起っ!」 「東方神起っ!」 
「東方神起っ!」 「東方神起っ!」 「東方神起っ!」

力の限り叫び続けるペン達
Red Oceanに沸き立つ大きな波

目の前に広がる赤い大海原を見ながら
いつしか僕も東方神起と繰り返していた・・・・・・




Baby come again I feel you

Listen to my heart I love you・・・


イントロが流れると、会場内に大歓声が沸き起こる


僕は汗ばむ手をぎゅっと握り、目を凝らす。
そして今、僕の目の前にいる2人のアーティストの登場に、心を震わせていた。

あそこにいる2人は、紛れも無くここにいるペン達から愛されて止まない東方神起
いつしか僕は、2人の子供というより、一人の東方神起ペンとして
ステージにいる2人に熱い声援を贈っていた

wo oh oh 追いかけて
wo oh oh 走った

ドーム内のペン達が声を揃え
wo oh oh!と叫ぶ
ペンと東方神起が完全に一つになった


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アンコール MC

「この曲、いい曲ですね」
ユノが話し始める・・・・・
2006年・・・・・もう8年になるんだ・・・・
「8年前はやばかったですよ。お肌ツルツルだし、目もキラキラ。そこは衰えたけど、男の年輪は・・・・」
そう言ってユノは前髪をかき上げた。
会場のペン達が歓声を上げる
「素晴らしいおでこを持ってますね」
「チャンミンの方がかっこいいよ」
ふふ・・・こんなところで言わないで下さい・・・・
僕は笑いを堪えながら、次の曲へ進もうとした

「え~っ!」
お約束の「え~っ」だ・・・・

「帰りが遅くなったら、家族が心配しますよ」
「大丈夫!」
だから僕は皆に言ってやったんだ
「ここにいる皆さんは、家族に捨てられた人なんですね」


そして、ユノが次の曲紹介に入った。
僕にどんな曲か説明してって言うから
「夏の抑えられない情熱を・・・・」

ちょっ・・・・ユノっ!お水飲んでるし・・・・

「聞いてますっ!?」
「聞いてるよ。この曲で沢山日本活動したけど、本当に楽しかった。これからももっと日本で活動したいです」

そうだよね・・・・こんなに僕達を愛してくれるペンに支えられてるんだもんね・・・・







SWEAT


ここにいるみんなのおかげで、オリコン2位を取る事が出来た曲だ。
ハンカチのパフォーマンスでは、ユノも僕も落としてしまうハプニングがあったが
それも今となっては良い思い出だ・・・・


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アンコール曲は「OCEAN」へと進んでいく
2度目のトロッコだ

一人一人の顔を見ながらサインボールを投げる。
出来るだけ遠くに届くように、シューターを使い、スタンド上段に向かって狙いを定め発射する
今日で最後だから・・・・受け取ってくれ・・・・・俺達の思い・・・・



Somebody to love

ライブの最高潮を迎える。
この曲も、俺達にとっては、外せない曲だ・・・・
去年の日産の思い出が蘇る・・・・
一緒に東方神起を守っていこうと誓ったあのスタジアム

だから俺は、サインを拒んだんだ・・・・・

ここにいるペン達との約束を守るため・・・・・

急に熱いものが込み上げてくる・・・・

ダメだ!ユノっ!
泣いちゃいけないっ!
最後まで笑ってみんなとサヨナラするんだろ・・・・?






ユノ・・・・?

一瞬、本当に一瞬だけど
ユノの歌が止まった・・・・・・
誰にも分からないくらい、本当に僅かな時間だけど・・・・・

泣いてる・・・・?

トロッコで反対側を進む僕には、それを確かめる事が出来なかった・・・・・


ステージに戻ると、終わりたくないって気持ちで胸が一杯になってきた
ユノもそう思っていたんだろう・・・・

「みんな・・・・みんな・・・・・もっと・・・・もっと・・・・回してくれ~~~~~~~っ!

会場のペンたちはユノに応えるように
それぞれ手にしたタオルやペンラを振る・・・・

「もっとぉ! もっとぉ! もっとぉぉぉ!!! 回してくれぇぇぇぇぇぇぇっ!」

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Good bye for Now

最後の曲・・・・・
これで本当にこのツアーが終わる・・・・

最初は皆で歌い、その後、僕達の真似をしてもらう
涙の代わりに、皆にたくさん笑ってもらってサヨナラする為に・・・・

最初は、酔っ払いバージョン
ユノは千鳥足で、Pa lu pa pa~と歌う
ペンも真似して歌う・・・・・

次はセクシーバージョン
今日は腰の突き上げが半端ないユノ・・・
だめだよ・・・・皆が想像しちゃうじゃん・・・・
そう思いながらも、僕は最後のサービスだって思い
ユノと同じように、思いっきり腰を突き上げて
pa lu pa pa~と歌う

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そして最後は僕バージョン
ツアーの始めは「チャンミンの先生」だったけど、今は「チャンミン先生」って言えるようになったよね
僕はみんなが真似出来ない位、難しいバージョンをしてやった
ふふ・・・・やっぱりみんな真似できないね・・・・

真似っこバージョンが終わると、ユノのボイパ

今まで色んなバージョンで僕がボイパを止めさせたんだっけ・・・・
でも今日は・・・・・
ユノがやめようと思うまで止めないよ
1秒でも長く一緒にいたいペン達のためにもね・・・・・


いつも通りにチャンミンが止めるまでボイパを続けていたが
なかなか止めに入らないチャンミン

「今日が最期だから、好きなだけさせてあげようと思って・・・・」



そして、いよいよダンサーさんとバンドメンバーの挨拶
「バンドの皆さんとダンサーの皆さん、前の方へどうぞ!」

ダンサーさんに大きな拍手




そして次に現れたのは、かきやん集団
バンドメンバー全員が、かきやんのお面をつけていた

最初にかきやんとハグしたユノ
次にフクチョーさんとハグしようとした時

「またかきやんか・・・」

会場内は笑いに包まれる・・・・

「今日はこの人数で頑張りました。そしてもう一人・・・・SAMさん、ステージへどうぞ!」
会場内にSAMさんコールが沸き起こる
機材席にいたSAMさんは急いでステージへ向かった

ここで僕はちょっと悪戯心を出した

「サーム、サーム、サームは遅い。ドームは広い。サーム、サーム、早く来てくださ~い」

必死で走るSAMさんがステージ上に上って言った一言
「遠い・・・・・」
「僕達は毎回この距離を走っているんですよ」

そしてSAMさんからの言葉
「皆さん、お疲れ様でした。東方神起のライブは、かっこよくて楽しくて。でもそれだけじゃないんです。何よりあったかい。だからここにいるダンサーもバンドもスタッフも付いていくんです。東方神起はもっと進化します。これからもよろしくお願いします。」


ユノが言葉を続ける
「今日、本当にありがとうございました!」
「今日見えないところで働いてくれたスタッフの皆さんにも大きな拍手をお願いします!」
「そして、今日の主人公、大阪の皆さんにも大きな拍手をお願いします!」

会場からは「ありがとう!」の声があちらこちらから沸き起こる


そして、2人の最後の挨拶

「先日事務所の後輩の少女時代のライブを見に行ったんですが、久しぶりに客席からライブを見て、ライブも楽しかったけど、何よりファンの人たちが本当に幸せそうな顔していて・・・僕たちも東方神起から元気をもらえますって言われるんですが、ステージでは歌って踊るのに必死で、あまり皆さんの顔を見る余裕が無かったんです。でも今日は皆さんの顔を良く見てみようと思ったんです・・・・・皆さん、凄く幸せそうな顔をしていて、皆さんに幸せを与えられるアーティストに自分たちもなれたんじゃないかなって思えて、今日凄く嬉しかったです」



「STLの時だったかな・・・・日産の時みたいに泣きそうになったんですよ。自分でもびっくりして・・・でも最後の歌は歌詞にもあるように泣かないって決めてたんです。東方神起はたくさん愛されてるなぁって思った。何でこんなに愛してくれるのかなって・・・・2人は外国人だし・・・日本語も上手くないし・・・でもね?お互いの気持ちが繋がってます」
「東方神起スタッフの人たちは、本当に東方神起が大好きなんです。朝早くからリハーサルや準備をしてくれて・・・カメラさんとか証明さんとか・・・・いっぱいいるんですよ。今まで言った事は無かったけど、東方神起のスタッフさんは僕の誇りだ!なんか上から目線ですいません。でも本当に僕の誇りです」
「そしてここにいる皆さんは・・・・東方神起の宝物です!」
「皆さんに会えて本当に良かった!東方神起のメンバーになれて本当に良かった!皆さんは東方神起の最後で最高のメンバーです!!!本当にありがとうございました!!」



深々と頭を下げ、左右のサブステ先端まで走って行き、再び深くお辞儀をする親父と父さん・・・・


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割れんばかりの拍手と有難うの声が会場内を覆い尽くす

そして、2人はステージ奥へと消えていった・・・・・






エンドロール・・・・

2人の練習風景の映像が流れる中・・・・

「東方神起!」 「東方神起!」 「東方神起!」 「東方神起!」
「東方神起!」 「東方神起!」 「東方神起!」 「東方神起!」

再び東方神起コールが沸き起こった
誰がリズムを取るわけでもないのに、そのコールは始めからぴったりと息を合わせ
2人が現れるのを待ち続けるように響いていた・・・・



「チャンミナ・・・・・・」
「うん・・・・・・」

ユノは頬に流れた一筋の涙を拭うと、僕の手を取った




エンドロールが止まり、再び現れた二人は
何も語らず、ただ深々と頭を下げる



それだけで十分だった・・・・・・
ありがとうの気持ちを伝えたかったのは
此処にいる最後で最高のメンバー達だったんだから


ありがとう・・・・・親父
ありがとう・・・・・父さん

ありがとう・・・・・・此処にいるメンバー達・・・


滲んでいくドームの風景の中・・・・・・

僕は心の中で呟いていた・・・・




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